11月7日 #日々これスティルウォーター2020.11.14

秋の風が透けて見えるような青い空の下、お寺の境内で落ち葉を掃除するひと、
工事現場を離れ一服している作業着姿のひと、犬を連れて散歩をするひと、
飲食店から会話をしながら出てくるひとたちの姿。
福島県須賀川市のまちなかにある市民交流センターtetteのテラスから見える、
まちの日常の風景がここにあります。施設内に入れば、1Fではお勧めの漫画を熱く語る図書イベント「コミックビブリオバトル」が開催されている一方、中高校生が熱心に勉強している姿が印象的な週末でした。


2019年1月にオープンした図書館、公民館、子ども支援施設の複合機能をもつ公共施設”tette”は、来年1月で2年を迎えます。今年の初めから続くコロナによる影響があるなか、施設の利用者の数は減っても本を借りるひとの数はほぼ変わらないという、図書機能を持つtetteの利用状況がありました。このプロジェクトに関わって早7年、開館後は1年に1回、プロジェクトに関わったメンバーと施設を運営する市のスタッフで運営面や利用状況を共有し合う機会を継続的に持っており、こうした結果やtetteスタッフの創造を持った能動的な動きを振り返りながら、公共施設、公共の意味を改めて考えています。施設ができたことによって、求められていること、そこから市民と協働できること。そこからまちがどう変化していくことが出来るのか。一方的でなく、点でもなく面で、共に変化していく状況を考え続けていきたいと改めて思いました。誰かの日常を、笑顔を、愛おしいと思えると同時に、今の自分の日常を無条件に大切に思える感覚。tetteのテラスから見える風景の先々に点在している、まちの力を結び付けていきたいと思うのです。
須賀川市民交流センター“tette”
https://s-tette.jp
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今月11月3日の文化の日に、市内に「須賀川特撮アーカイブセンター」が開館。特撮を文化として後世に残していくことを目的に、特撮に関する資料を無料で公開する保存施設。沢山のひとによって作られる映画で、特撮はさらに技術面によって追求される演出のプロセスに、様々な角度からの試みがあり、ロマンもあり、時代を彷彿するシーンの細やかな背景の裏側を見ることができます。これまでの歴史とこれからを担う文化の未来を強く感じられる展示内容。週末だったこともあり、“tette”の5階にある円谷英二ミュージアムと合わせて県外から訪れている人の姿も多くみられました。
須賀川特撮アーカイブセンター
https://www.city.sukagawa.fukushima.jp/shisetsu/1004370/1004372/1006519.html
円谷英二ミュージアム(須賀川市民交流センター”tette”5F)
https://s-tette.jp/museum/index.html